当社と計量証明事業のこと
みなさんはこのマークをご存じですか。
馴染みのない方も多いかと思いますが、私たちが安全・安心に生活していくためにとても大切な役割を持っています。
日常生活を送る中で、このような疑問や不安を感じたことはないでしょうか。
「普段口にしている水、吸っている空気は本当に安全なのだろうか？」
「工場の排水が河川へ放流されているけど、私たちの生活に影響はないの？」
「子供たちが遊ぶ公園の砂場、この砂って口に入っても大丈夫なの？」
「隣に工場が建ったが、排ガスや騒音・振動の問題はないの？」
これらの疑問や不安を解消して私たちの生活の安全を守るために、国や自治体は様々な基準を定めて管理しています。
定められた基準をクリアしているかを把握するために正確な数値を測定するのが、私たち「計量証明事業者」の仕事です。
１．計量証明事業者とは？
「計量証明事業」は、長さ、質量、面積、体積、熱量及び濃度、音圧レベル、振動加速度レベル等の、物象の状態の量を法定計量単位により計り、その結果に関して、公に又は業務上他人に一定の事実が真実である旨を数値を伴って表明する事業です。
「計量証明事業」を行う企業を「計量証明事業者」といい、計量証明事業者になるためには都道府県の認可が必要となります。
当社では環境計量証明事業の濃度(水・大気・土壌)、騒音、振動、ダイオキシン類の事業登録をしており、身の周りの河川水、排水の分析や、騒音・振動、大気汚染、土壌汚染など幅広い分野の調査を行っています。
- 計量証明書とは？
計量証明書は、計量証明事業者が発行できる報告書です。
冒頭のマークは登録を受けた計量証明事業者が発行する計量証明書にのみ使用できる経済産業省令で定める標章で、計量証明書はその他にも省令で下記の通り記載事項が定められています。
●計量証明書記載事項
① 計量証明書である旨の表記
② 計量証明書の発行番号及び発行年月日
③ 計量証明書を発行した計量証明事業者の氏名又は名称及び住所
④ 計量証明を行った事業所の所在地及び登録番号
⑤ 当該計量証明書に係る計量管理を行った者の氏名
⑥ 計量の対象
⑦ 計量の方法（別表第四の第一号から第五号までに掲げる事業にあっては、計量に使用した計量器）
⑧ 計量証明の結果
⑨ 計量証明の事業の工程の一部を外部の者に行わせた場合にあっては、当該工程の内容、
当該工程を実施した事業者の氏名又は名称及び事業所の所在地
「計量証明」は、誰が測っても同じ数値になる必要があるため、国が定めた採取、分析方法や測定機器を用いて計量を行います。
計量法の条件に当てはまらないもの(上水、廃棄物、食品 など)は計量証明書を発行することは出来ないため、分析結果報告書など別名称で発行されます。
- 計量証明書が出来るまで
当社では信頼性の高いサービスを提供できるよう、専門部署が協力しながら計量証明書を発行して、お客様の元へお届けしています。現場作業から分析結果の報告まで一環して当社で行うことが可能です。当社で現地作業を行った場合は、証明書の他に調査概要や写真帳などを添付して報告書を作成することもあります。
当社はISO9001の認証、ISO17025の認定、土壌汚染対策法指定調査機関などの登録を受け、より信頼性の高いデータを提供出来る体制を構築しています。
環境計量士、技術士等の有資格者も多く在籍しており、技術セミナーへの積極的な参加や資格手当の充実など技術者の教育・育成にも力を入れています。
- 最後に
今回は弊社の事業の根幹でもある「計量証明事業」について説明しました。
初めて「計量証明事業」というワードを目にした方もいると思いますが、社会にとって重要な目に見えないものを測る責任とやりがいのある社会貢献度の高い仕事です。これを機に「計量証明事業」に興味を持って貰えると嬉しいです。
