現場での一枚(7)「冬虫夏草」
「現場での1枚」では、環境調査の現場で撮った風景、生物などの写真を紹介します。
今回は「冬虫夏草」です。
夏の岐阜県某所の現場にて、調査地点の整備のため土を掘っていた際、偶然見つけたものです。
「冬虫夏草」は昆虫などに寄生する子嚢菌類の総称で、「冬」の間は「虫」に寄生して潜み、
「夏」になるとキノコ(「草」)として地上に現れることからそう呼ばれています。
冬虫夏草は種類によって寄生元となる昆虫が決まっており、セミタケやカメムシタケなど
というように昆虫の名前が入った名称になります。
今回見つかったものは、コガネムシの幼虫に寄生しており、
おそらく「ケンガタコガネムシタケ」ではないかと思われます。
冬虫夏草の宿主の多くは地中や朽木に潜っている昆虫です。自然のなかで見つけるには、
形状を覚えて地上部に露出した10cm程度のキノコを見つけ、掘り出さなければなりません。
「冬虫夏草という名前は聞いたことはあるけど、見たことはない」という方が多いのは、
こういった背景のため、実は「目にしているけど気付いていない」だけなのかもしれません。
詳しい知識を得ることで、同じ環境でも見えてくるものが変わることもあります。
事象をいろんな角度から正しくとらえられる知識とスキルを身に付け、
技術者として、正しい情報を提供していきたいと思います。(環境部:大東)
今後もいろんな現場風景を切り取った写真を紹介していきます。


