無機ヒ素分析(ヒ素の形態分析)について

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-無機ヒ素分析(ヒ素の形態分析)について-

ヒ素は自然環境中に広く存在する元素です。地殻中に分布しており、火山活動や森林火災、鉱物の風化などの自然現象によって環境中に放出されるため、農地を含めて全国の土や水の中にも存在しています。また、日本のように比較的新しい火山活動の影響を受けた地域の土壌に含まれるヒ素の濃度は、他の地域に比べて高いと言われています。
ヒ素は酸素や炭素などの他の元素と結合して、様々な形のヒ素化合物となって環境中に存在しています。ヒ素化合物のうち、炭素を含むものを「有機ヒ素(化合物)」、炭素を含まないものを「無機ヒ素(化合物)」といいます。
欧州食品安全機関(EFSA)や米国食品医薬品局(FDA)の評価によると、一般的に有機ヒ素は無機ヒ素に比べるとその悪影響の程度は小さいと言われています。一方、無機ヒ素が一度に、または短い期間に大量に体の中に入った場合は、発熱、下痢、嘔吐、興奮、脱毛などの症状があらわれると報告されています。また、無機ヒ素が長期間にわたって、継続的かつ大量に体の中に入った場合には、皮膚組織の変化やがんの発生などの悪影響があると報告されています。

食品中に含まれるヒ素の毒性を正しく評価するためには、ヒ素を無機態、有機態の形態別に分けて分析する必要があります。
当社では、高速液体クロマトグラフでヒ素を形態別に分離した後、ICP質量分析装置で定量する方法(HPLC-ICP/MS法)により、ヒ素の形態分析(スペシエーション分析)を行っています。
また、当社は食品衛生法の登録検査機関、ISO17025認定登録機関であり、信頼性の高いデータを提供しております。
無機ヒ素に関して、官公庁等より、数多くの検査実績がありますので、お気軽にご相談ください。

 HPLC-ICP/MSを用いてスペシエーション分析(形態分析)を行います。

【検査費用】20,000円(税別)

 ※多検体ご依頼の場合、検査費用についてご相談ください。

【標準納期】10営業日

 ※お急ぎの場合、ご相談ください。

【必要サンプル量】100g

 

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