分析機器の紹介(2)「連続流れ分析計」

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当社では、環境、水道、食品など幅広い分野の調査・分析を行っており、様々な測定機器を使っています。

今回はその中の全窒素、全リン分析に用いる連続流れ分析計について紹介します。


 

・担当者コメント

連続流れ分析計とは、人の手で行っていた試料の分解操作、発色操作、分光光度計での測定を自動化したものです。

ペリスタ型ポンプを用いて試料や試薬をチューブ内に流し、反応させて吸光度を測定します。
煩雑な操作が自動化され、作業の効率化や試薬使用量の削減ができました。

連続流れ分析計で測定を行う際は、送液と分節させるための気泡が一定間隔でスムーズに流れているかを確認し、不具合があった場合には洗浄などのメンテナンスを行います。
また、懸濁物を多く含む試料は連続流れ分析計に適さないため、他の分析方法を選択することもあります。

当社では連続流れ分析計Syncaを用いて河川水や排水中に含まれる全窒素、全リンを測定しています。
全窒素、全リンは、湖沼や海域における富栄養化の原因となる物質で、排水基準も定められており、測定した全窒素、全リンの結果は、環境の現状把握や富栄養化を抑制する施策などに活用されています。

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